14Jul

西国第二十一番札所の菩提山 穴太寺(あなおうじ)は奈良時代末期、
慶雲二年(七〇五)の文武天皇の御世に大伴古磨によって創立されました。
「今昔物語集」所収の説話では
昔、丹波国桑田郡の郡司をしていた男が、都の仏師に依頼して
聖観音像を造らせました。
そのお礼として名馬を与えたが、与えた名馬が惜しくなった男は、
家来に命じて仏師を弓矢で射て殺してしまいます。
その後、家に帰ると観音像の胸に矢が刺さって血が流れていました。
「観音様が身代わりになられた」と、悔いた男は仏門に入り聖観音像を
本尊に安置したと記されています。
これが「身代わり観音」と呼ばれる由来です。
仁王門を入ると左には多宝塔があり、正面に本堂が見えます。
右手には鐘楼。
本尊の木彫聖観音立像は、秘仏として本堂厨子内に祀られています。
穴太寺には、あちこちに素敵なハンギングの寄せ植えがありました。
お寺には珍しいですね。
「びんずるさん」の横にも。
そして、納経所にも。
穴太寺本堂の廊下の奥の一隅には木彫の釈迦涅槃像さまがおられます。
「なで仏」とも呼ばれていて、体の部分をさすると病気がよくなると伝えられています。
書院と庭園も拝観することができます。
多宝塔を借景に、美しい眺めです。
JR亀岡駅からはバスが出ていますが、「穴太寺前」に停車する便の本数は少ないです。
穴太寺の駐車場は山門からすぐです。(500円)
菩提山 穴太寺の案内
〒621-0029
京都府亀岡市曽我部町穴太東辻46
拝観料:本堂のみ 300円
庭園のみ 300円
本堂と庭園 500円
駐車場:有 500円
電車:JR亀岡駅下車
京阪京都交通バス
60系統京都学園大学行にて、穴太口下車徒歩10分
59系統穴太寺循環にて、穴太寺前下車徒歩1分