西国三十三カ所・観音霊場の巡礼旅日記

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西国三十三カ所をめぐる旅

壷阪山 南法華寺(壷阪寺)西国第六番札所

西国第六番札所の壷阪山 南法華寺は大宝3年(703)年に元興寺の僧、
弁基上人がこの山で修行していたところ、愛用の水晶の壺を坂の上の庵に納め、
感得した観音像を刻んでまつったのが始まりといわれています。

平安の昔より多くの人々に眼病に霊験あらたかな寺として信仰を集め
眼病封じの、「眼病封じ祈祷朱印」というのもいただけます。
(願主1名様につき500円)

駐車場から境内に入るとすぐに大講堂があります。

壷阪山 南法華寺

弘法大師像が祀られています。

壷阪山 南法華寺

仁王門です。

壷阪山 南法華寺

仁王門を入るとすぐ右に大釈迦如来石像を真ん中に
十一面千手観音菩薩像、文殊菩薩石像、普賢菩薩石像が
迎えてくださってます。

南法華寺

多宝塔と、奥には灌頂堂。

多宝塔

平安時代に建立されていたと推察される灌頂堂。

灌頂堂

灌頂堂には、小さな部屋があり、亡くなった人や
音信不通の人に宛てて、手紙を書くために便箋と封筒用意がされていました。
「積善箱」に入れておくと、一年に一度、とんどでお焚き上げしてくださるそうです。

積善箱

壷阪山 南法華寺には、とても美しいレリーフがありました。

レリーフ

壷阪山 南法華寺

高さ3m、全長50m、重さ300t
南インド、カルナタカ州カルカラにおいて、延べ5万7,000人の
石彫師の手によって、インドの石に彫刻され製作されたものだそうです。

本堂の八角円堂の十一面千手観世音菩薩様。
エキゾチックなお顔です。

十一面千手観世音菩薩

壷阪の名にちなんで「思う壺おみくじ」

思う壺おみくじ

壷阪山 南法華寺のびんずるさん。

壷阪山 南法華寺びんずるさん

壷坂霊験記のお里澤市像。

壷坂霊験記

今より三百年以上昔、座頭の沢市は三つ違いの女房お里と貧しいながらも
仲睦まじく暮らしていた。
沢市は盲目ゆえ琴三味線を教え、お里は内職というなんともつつましい
暮らしであった。

そんな沢市の胸中に一つ不安が生まれていた。
というのも明けの七つ(午前四時)になると、お里が毎晩床を抜け出していたからだ。

「もしや好きな男が…」と問いただすと、お里は沢市の目の病が治るよう、
この三年もの間欠かさず壷阪寺の観音様に朝詣でをしていると訴える。

疑った自分を恥じる沢市はともに観音様にお参りすることにしたが、
心の中は盲目がゆえに不遇な暮らしをしているのだと自分を責める。

そして、一度お里を家に帰して、お里を自由な身にしてやろうと
自分の身を投げてしまうのであった。
不吉な予感であわてて戻るお里は、非常な現実に遭遇し、自らも身を投げてしまう。

しかし、二人のせつない夫婦愛が、観音様の霊験により奇跡が起こり、
沢市・お里は助かり、沢市の目が開眼した。
本堂横手には、そのお里、沢市が身を投げた、投身の谷と言い伝えられている谷がある。
壺坂寺ウェブサイトより引用

    

沢市とお里も渡った「まよけばし」

まよけ橋

お世話になった古いめがねやコンタクトレンズを供養するめがね供養観音

めがね供養観音

四国八十八ヶ所の「お砂踏み」
「お砂踏み」は四国八十八ヶ所霊場各札所の「お砂」をそれぞれ集め、
その「お砂」を札所と考えて「お砂」を踏みながらお参りすることです。
そのご利益は、実際に遍路をしたことと同じであるといわれています。

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巨大な天竺渡来大涅槃石像です。全長8mもあります。

涅槃石像

涅槃石像から見た天竺渡来大観音石像。

天竺渡来大観音石像

大観音石像と大涅槃石像の間には、観音様の手がありました。

観音様

壷阪山 南法華寺は大きな石仏がたくさんあり、圧倒されました。

壷阪山 南法華寺

壷阪山 南法華寺の案内

〒635-0102
奈良県高市郡高取町壷阪3番地

拝観料:大人600円 小人100円

駐車場:普通車:500円/バス:2,000円/自動二輪:200円
    
電車:近鉄壺阪山下車(特急で約40分)バスまたはタクシー約10分

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